ゼノブレイド・ゼノブレイド2ともに二周目が終わらない管理人です。
エニアグラム図形からゼノブレイドシリーズを見てみようシリーズ(仮)第二回です。
管理人が思い浮かぶだけでも解釈の仕方は数パターンありますので、最近の管理人はこんなこと考えてんだなあ程度にとらえてください。
以下、参考資料はいつもの9タイプ専門書とwikipediaでお送りいたします。
※「Switch版ゼノブレイドおよびゼノブレイド2のエンディングまでのネタバレが多量に含まれておりますので、未プレイの人はマジで見ないほうがいいです」。
管理人のプレイ済み作品:ゼノブレイド2、Switch版ゼノブレイド(Wii版、New3DS版は未プレイで、プレイ順はゼノブレイド2が先)
事の発端
なぜこんなことを考えていたのか、という話。本題にあまり関係ないです。
いきなりややこしめの話が出てくるので、ゼノブレイド・ゼノブレイド2をよく覚えていない人向けの復習コーナーを設けました。画像多めで重めなので格納してあります。覚えている人は読み飛ばしていただいて構いません。
ゼノブレイド2クラウス初出シーンより。


ゼノブレイド2のアイオーン戦の途中に入るやつから。

(※このあと右側、心臓があったであろう部分にアップが入る)
これはシュルクの台詞。以下はSwitch版ゼノブレイドより。ザンザ最終戦直後から。




漢字が一文字違うのは突っ込んではいけない。そんな字幕はさておき以上から「ザンザとクラウスは同一人物(正確には、クラウスの半身がザンザ)」であり「メツとザンザが倒された時刻はほぼ同時刻」であることがわかります。
復習コーナーは以上です。
事の発端は、ゼノブレイドのザンザの判定結果が予想外の結果であったこと。
ゼノブレイドのザンザの判定はタイプ判定まとめの記事を出したときに
タイプ3っぽいイメージ(ENTJ 3w4あたりが濃厚か?)
と書きました。
一方で、クラウスはゼノブレイド2のタイプ判定まとめで5w4と判定しました。
キャラのタイプは同一人物の場合作品が違ってもだいたい一タイプにおさまります。おさまらないときも確かにあるんですが、その場合だいたい理由があるんですね。(別のキャラが中にいるとかね。)
ゼノブレイドのザンザからはタイプ3(どちらかというと3w4)っぽい感じがし、ゼノブレイド2のクラウスからは5w4っぽい感じがした。同一人物のはずが別タイプになった理由がよくわからない。
ゼノブレイドシリーズのことだから、絶対何か理由あるはずなんですよね。なにせゼノブレイド2の終盤で根源的恐れを取り上げたんだ、何も理由なしにやるとは思えない。
ざっくりまとめるとゼノブレイドの元ネタとして別に調べていた三位一体を9タイプ書籍を見ながらエニアグラムに当てはめてみたらいい感じにこの理由の説明になった…という話です。
現段階での判定(この記事に出てくる人のみ)
以下よく出てくるキャラの判定をまとめておきます。今回は「エニアグラム」という図形の話がメインなので9タイプ判定のみ。
ザンザ
タイプ3っぽい感じ(3w4より)
クラウス
5w4
アルヴィース
5w4
ホムラ
4w5
ヒカリ
4w3
メツ
8w7
円、三角形、変六角形
そもそも、「エニアグラム」という言葉には現在二種類の意味があって
もともとの意味であるこの図形のことと

あと、キャラ考察でお世話になっている9タイプこと「この図形をもとにした性格診断」のこと。
たぶん今は後者で使われることの方が多いと思います。
※今回両方の意味が出てきますので、図形の話をするときは「エニアグラム」、性格診断の話をするときは「9タイプ」と表記します。
この図形、実は三つの図形が重なってできたものでして、その三つの図形を色分けするとこうなります。

「円(赤)」、「三角形(青)」、「変六角形(緑)」の三種の図形があります。
とりあえずこの三種の図形に関して説明していきます。
円

円は一体性・全体性・調和を指し、「神はひとつなり」という考えを象徴します。
新版エニアグラム 自分を知る9つのタイプ【基礎編】 pp.40
ゼノブレイド2からやった弊害かな、ゼノブレイドはじめたとき「機神」という概念がうまく入ってこなかった。(あれ?ゼノブレイド2では神様一人だったよね?)というのがどっかにあったのかな。
まあそれはさておき、この円の「神はひとつなり」はゼノブレイドの世界で言うならザンザの考え方あたりじゃないかなと。

(どっかで見た覚えがあるなあと思ってたらザンザのセリフにほぼそのままのやつがあった。)
直訳するなら「一神教の世界に二人も神様いらねーよ」という感じか(次に出てくる三位一体の話をもとにすると元ネタから意味合いが少し変わってる気もする。「円」=ゼノブレイド、「三角形」=ゼノブレイド2とすればまあ…許容範囲か…)。
ゼノブレイドで言うなら、ザンザのモナドですね。最終盤が一番わかりやすいと思いますが、○でした。
三角形

たぶん、ゼノブレイドシリーズに当てはめるにあたって一番大事なのはこれ。
これはキリスト教においては伝統的に、「父と子と聖霊」という三位一体を指します。
新版エニアグラム 自分を知る9つのタイプ【基礎編】 pp.40
三位一体についてはwikipediaが詳しいので説明は丸投げします。

読むのがめんどくさい人のために簡単なまとめをすると
神はひとつの本質(ουσία、ウーシアと読む)である
神の位格は三つであり、父なる神、子なる神(λόγος、ロゴスと読む)、聖霊(Άγιο Πνεύμα、後半はプネウマと読む)である
※子なる神に関してはイエス・キリストとされる。
プネウマに関しては覚醒ホムラの胸のあたりに同じ文字が書いてあるので見覚えがあるかもしれません。

ウーシアに関してもつづりは登場済み。

(暗くて見えづらいが中央付近にギリシャ語のつづりで書かれているのがわかる)
ゼノブレイド2でトリニティ・プロセッサーという言葉が出てきますが、重要なのはその意味(和訳)です。
トリニティ(trinity)→三位一体
プロセッサー(processor)→演算機
Switch版ゼノブレイドで「アルヴィースはウーシアだった」ことが判明してしまいました。(※アルヴィースのキャラデザでホムラ・ヒカリ・メツのコアクリスタルと同じ形のものを身に着けていたため。)

演算機という名前が付けられていることはアルヴィースがもともとコンピューターだったことに一致。たしかに、「トリニティ・プロセッサー」の「本質(ウーシア)」は「ウーシア(アルヴィース)」となっている。
(同じ理由でホムラ・ヒカリとメツもコンピューターだったのかもしれない。メツがマルベーニの影響を受けたようにアルヴィースはクラウスの影響を受けたのかもしれない。管理人の想像。)
「じゃあ父なる神は誰なんだ」。
管理人はこの枠にゼノブレイドのザンザを推したい。
子なる神・ロゴス(メツ)のデバイスがどーのって話が終盤で出てきますが、あれゼノブレイド1だとテレシアがその役割やってるんですよ(メツのデバイス=テレシア)。あとメツ何気にモナド(シュルク仕様)も持ってるし。テレシア動かせてシュルク仕様モナド持ってて「父なる神(※メツの親と呼べる人物は正確にはクラウスの方だが)」といったら…ザンザあたりかなと。
図に関してはゼノブレイドのメイナスのモナドに近い感じ。最終盤のザンザかフィオルンの胸パーツあたりがわかりやすいかな?。○が3つあって、逆三角形で、線でつながってる感じ。(ザンザの輪っかにも似たデザインが見られたりしますが、あちらは中央に神を意味する○があったのが特徴的。逆にメイナスのモナドは三角形だけで中央の○はない。「神なき世界を」というメイナスらしいと言えばそれまでか。)
変六角形

あらゆるものが、それ自体の性質と、それらに働きかけている力に応じた予測可能な法則の中で、変化し、再生し、進化しあるいは退化します。
新版エニアグラム 自分を知る9つのタイプ【基礎編】 pp.41
ゼノブレイドだと、「世界のしくみ」あたりだと思う。予測可能というあたりが未来視っぽい感じ。
ゼノブレイド2サイドだと「七つの大罪」絡みがここに入ってくるかと。ストーリー進行の話をしたときのやつで話したので詳細はそっちで。
まとめ
とりあえず現段階での考えはこんな感じ。
父なる神→ゼノブレイドのザンザ(タイプ3、3w4より)
子なる神(ロゴス)→メツ(8w7)
聖霊(プネウマ)→ホムラ・ヒカリ・プネウマ(タイプ4)
本質(ウーシア)→アルヴィース(5w4)・ゼノブレイド2のクラウス(5w4)
人間クラウスは二つに分裂しました。ゼノブレイドのザンザとゼノブレイド2のクラウスに。神と本質に分かたれたとするのであればこんな感じになるかなと。アルヴィースとゼノブレイド2のクラウスの判定が同じ結果になるのも納得ですね。
あのシステムの語源の話(おまけ)
ついでに「エニアグラム」という名前の意味の話でも。
「エニアグラム」という言葉はギリシャ語に由来し、「九」という意味の「エネア(ennea)」、「図形」という意味の「グラモス(grammos)」が結びつきました。つまり、「九つのポイントをもつ図形」ということになります。
新版エニアグラム 自分を知る9つのタイプ【基礎編】 pp.20
ゼノブレイドに「キズナグラム」ってシステムありますが、おそらく…「絆+グラモス(グラム)」かと思われます。訳例は…「絆の図形」あたりか。
仲間間のやつがどことなくあの図形に似ているのも納得。(※タイプかぶりとかがあるため本当のエニアグラム図形の配置とは異なる)
一部のキャラ名について(おまけ)
ホムラ→焔、ヒカリ→光、メツ→滅あたりか。
ホムラの英語名「pyra」は「pyro(火の意味がある)」からきているものと思われる。ヒカリの「mythra」は「myth(神話)」あたりからかな。メツの英語名「malos」はガラテア地方にあったらしい街の名前とのこと。
アルヴィースの名前は北欧神話から。

名前の意味は「すべてを知るもの」でこれも「未来視」っぽい感じ。