FE風花雪月紋章考察DLCの巻―タロットの意味と縛られる者たち

当ブログの風花雪月カテゴリーはプレイ済みに向けて書いています。
結果、ほぼすべての記事においてネタバレを含んでおります。
未クリアの方はご注意ください。

DLCキャラの紋章について。例によりタロットの意味に通じる部分が結構あります。

※DLCストーリー「煤闇の章」をクリアしてから読むことを強く推奨します。

※紋章はタロットなんだよって話やDLCキャラ以外については紋章考察―タロットの意味とキャラクターの設定をご覧ください。

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ⅩⅡ 吊るされた男(オーバン)

正位置:身動きが取れない、自分ひとりではどうしようもない状況、自己犠牲

逆位置:報われない、見返りを求める

英語表記:THE HANGED MAN

手と足を縛られ、十字架に吊るされている一人の男。しかしその表情は苦しそうな顔ではない。

男の頭には光が差しているが、これは頭の中は明晰であることを示している。

男一人だけでは吊るされることはできません。縛るためのロープが必要です。そのことからか「誰かの管理下にある」結果身動きが取れないとする解釈もあります。

「じゃあ何が男を縛っているんだ」という話になるわけですが、そこで候補にあがるのがアルファルド。

吊るされている男をユーリス、男を縛っているロープをアルファルドとします。縛られていながらも頭は明晰で、無駄な抵抗をせず解放されるために動いていました。(この状況が一人ではどうしようもない状況であるというのもあります。結果としてベレス一行に助けられるわけですが。)

吊るされているという絶望的な状況の中で、下手に動かず耐えることで光を見出す(男の頭に光が当たっている点に注目)。男の顔は穏やかであることから、危機的な状況でありながらも吊るされている態勢はバランスが取れているのです。

性格…というか、態度(と過去話)に吊るされた男の意味が出ている部分もあります。

「自分は下げる」。自分を抑えることで事をしずめる態度は、下手に動くと余計に苦しくなる状況に立たされている吊るされた男に通じる部分があります。対ドロテアAあたりにも自分を犠牲にしていると取れなくもない話があったり。

また、この男は吊るされることで自分と向き合っていると取る説も。これはエンディング後に罰を与えるのではなく向き合うことを罰としたレアの判断に当たるか。

(灰狼の制服には鎖があるのもポイントか。灰狼が何かに縛られていることを暗示しているのだろうか?)

Ⅴ 法王(ノア)

正位置:誰かを尊敬する、認められる、信念を貫く

逆位置:間違いに気づかない、信頼を失う、不本意に思う

英語表記:THE HIEROPHANT

一人の法王が信徒に道を説いている。

法王は正しい行いをすれば道は開かれるとメッセージを送っている。

正位置はこれから目指すこと、逆位置はこれまでにあったこととみるとわかりやすいと思います。

コンスタンツェについては時系列順で。というわけで逆位置から。

逆位置は不本意な状況に追い込まれることを示しています。

コンスタンツェにとって不本意な状況とは何か、と聞かれれば「家が取り潰されたこと」だと思います。貴族としての輝かしい未来が待っているはずが、すべてを失い「不本意な状況」に立たされることとなったのです。

すべてを失った結果、家の再興という精神的な支えとも言える目標ができるわけですが。ぶれずに家の再興を目指していく態度に正位置の「信念を貫く」があらわれているかなと。

(法王が左手に持っているものに注目。どこかノアの紋章の形に似ていないだろうか…?)

ⅩⅦ 星(ティモテ)

正位置:希望の光、明るい見通し

逆位置:夢見がちすぎる、人に利用される、希望が持てず無気力に

英語表記:THE STAR

中央で最も明るい星であるシリウスが輝く。そのまわりを囲む七つの星が女性を照らしている。

夜空に輝く星は希望や進むべき道を示している。

星についてはDLC以外の部分とDLCの部分の二つがあります。

まずは、DLC以外の部分について。

大修道院3Fに「星のテラス」があります。

そこにはティモテの紋章によく似た形の植え込みが。

ソティスはエジプト神話の「シリウスの神」だったりするので、ソティスをイメージしているのかもしれない。星のカードにシリウスが描かれているし。シリウスはBGMの曲名にも登場しています。

(ハピとユーリスの支援会話で「見えないときもあるけど明るくても見える星が女神の星」というのがありますが、シリウスはその条件に当てはまる星です。北の空の古の王の右腕は北斗七星あたりではないだろうか?北斗七星と星のカードの共通点を探すとすれば、配置は違えど星の数が同じという点です。北斗七星と星のカードの白い星はともに7つです。)

次に、DLCについて。

作中でハピの力は「星の力」と呼ばれています。

「星のテラス」同様、ティモテが星であることからとられた名前じゃないかなと。ティモテは歴史に埋もれようとも、「星」として残っています(ノアは「ノアの実」として食べ物の名前で残ってますね)。

また、この星は番号的に天体系のカードの一番最初です(星、月、太陽と続きます)。天体カードは太陽以外は夜の状態(月は満月として描かれているため)。星のカードはある意味「夜を呼ぶ」とも取れます。

星のカードの正位置は全体的にいい意味ですが、逆位置になると悪い意味もあります。そのひとつが、「夢見がちすぎてだまされる」。希望を抱くことが星の意味の基本となっていますが、希望を抱きすぎて夢見がちになってしまった結果悪い方向に動いたのかも。(※逆位置にはさまざまな解釈があります。ここでは意味が正反対となった「希望が持てない」と強すぎる意味を持った結果良くない方向に進んでいるものを取り上げました。)

勝手に里の外に出てだまされて修道院に来ている点や、「無気力系」は逆位置の意味から来ていると考えるとわかりやすいかと。正位置はあまり当てはまる部分がありません。その分逆位置に当てはまるものが多いです。

(金色の星とそのまわりを囲む6個の白い星の配置に注目。ティモテの紋章の形に似ていないだろうか…?)

ⅩⅨ 太陽(シュヴァリエ)

正位置:みなぎる力、飾り気のない人

逆位置:計画性がない、お金がない(懐がさびしい)、悪目立ち

英語表記:THE SUN

旗を持つ子供が馬に乗っている。この子供を太陽が正面を向いて照らしている。

輝く太陽は喜びと生命のシンボルとされる。

番号的には星、月の次に当たるわけですが、夜のカードが二枚続いた先に昼のカードである「太陽」が登場します。長い夜を乗り越えた先にある成長と目覚めをあらわしているカードとする説も。

力を持っている一方で、計画性なしにお金を使いすぎてしまった結果か、懐がさびしい状態になってしまった。

バルタザールに当てはめるのであれば、正位置と同じくらい逆位置も重要だと思います。正位置が人柄や持っている力を示しているのであれば、逆位置はそれによってもたらされる結果を示しているかのよう。

余談・DLCのストーリーのこと

このブログでは本編のストーリーは「小アルカナの四人のペイジがたどる物語」と取っています(詳しくは小アルカナと四つの物語で)。

DLCの物語はどのタロットだろうか?と聞かれたら、管理人は「吊るされた男の物語」と答えます。

アルファルドが縛っているのは吊るされた男ユーリスだけでなく、灰狼の生徒(?)などユーリスの周りにいる人全員です(ユーリスのせりふにある通り)。

ロープに縛られ、吊るされた状態でありながらどこか安定した生活を送っている者たちの物語である、と考えています。

四つの紋章の中で、吊るされた男が一番メインになっているな、と。

吊るされた男を持つユーリスが級長のような布をつけている点につながる…と考えてみると面白いかもしれません。

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かな

キャラ性格診断から見る新しい視点の作品考察を目指しています。
最近の関心事は9タイプ(エニアグラム)とタロットの解釈。
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