より詳しくキャラを見ていこうという話。9つのタイプを細かく分ける方法のひとつ、ウィングについて。
似たキャラを見つけるのにも役立ちます。
今回は事例多めです。
ウィングってこんなもの
エーデルガルトとクロードはよく似ていると言われます。アネットとクロードは(作中ではっきりと言われているわけではないものの)共通点があります。
エーデルガルトとアネットには共通点があるか、と言われるとぱっと思い浮かばない。
タイプ1、タイプ2と大まかに分けていましたが、同じタイプでも違いがあります。1つのタイプをまたさらに細かく分けることで、より詳しく見ていくことができます。ウィングはその方法のひとつです。

しばらくご無沙汰だったこの図形の出番。
ウィングというのはこの図形上において隣に位置しているタイプを併せ持つ、というもの。つまりタイプ1の場合は9と2のどちらかを持つ。タイプ1がタイプ3をウィングに持ったりすることはない。
9のウィングを持つタイプ1を「1w9」、2のウィングを持つタイプ1を「1w2」と表記します。このブログのタイプ判定まとめもですが、9タイプを使った判定をする場合はこの表記で結果が書かれていることが多いです。
最初に出したアネットとクロードとエーデルガルトの話を例にすると、アネットはウィングにタイプ6を持っています。一方のクロードはタイプ8、つまりエーデルガルトのタイプをウィングに持っています。
次の項目から各タイプのウィングを紹介していきます。
前々回9タイプの説明を書きましたが、あのときの説明はあくまで「ざっくりとしたもの」に過ぎませんでした。今回書くのはより具体的な例になっているはず。
あと先に警告しておきますが、以下の説明はすべて手元の書籍をもとに書いたものであって、風花雪月のキャラ描写に合わせているわけではありません。特に初見の人はかなりうさんくさく感じると思いますが、それは風花雪月のキャラがよくできている証拠です。「なんか嘘くせー」ではなくて「よくできてるなあ」ととらえてもらえると嬉しいです。
タイプ1「改革する人」

おそらく最もわかりやすい違いは、怒りの出し方。
まずは1w2、イングリットから(わかりやすいので)。

イングリットの怒りは小言の形で表に出やすい。ディミトリと比較してもイングリットは小言を言っている回数が多い。イングリットの小言はラファエルだけでなくイグナーツとの支援あたりでも見られる。
続いて、1w9。

ここでの感情は、怒りのこと。
ディミトリについても怒りが小言の形で出ることはまああるっちゃあるんですが、抑え込んでいるから外に出ることはあまりない。イングリットのように外に出ることはないけど、その分内には相当の怒りをため込んでいる感じ。
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イングリット(ダフネル)の「戦車」は行動するイメージが、ディミトリ(ブレーダッド)の「力」はコントロールするイメージがあるカード。ベースは似た意味なあたりに両者の性格に通じる部分もあるのかなあと思ってみたり。
(タロットについて、詳しくはこちら:紋章考察―タロットの意味とキャラクターの設定)
タイプ2「助ける人」

違いは「人にお礼を言われるために何をするか」。
文字通りの「おせっかい」はたぶん2w1のほう。

人の役に立つ何かをすることによって。
2w3はおせっかい…というよりは、「気持ち」が贈り物になっていることが多い印象。

相手の人を喜ばせて、お礼の言葉を求めている…という感じ。(役に立ったかどうかは別として)
タイプ3「動機づける人」

違いは「自分の価値はどこから来るか」。
3w2の場合。

ヒルダはどうお願いすれば人が手伝ってくれるかを知っていて、お願いを聞いてくれるように動いている。
人に好かれたいがあまりにできすぎた行動をとり、どこかわざとらしさを感じさせることもあります。
(管理人の独り言なんで読み流してもらえればそれでいいんですが、ヒルダがものすごくおしゃれに気を遣うのってたぶんこのタイプだからってのもあると思うんですよ…自分を着飾って魅力的に見せたいって感じの。)
3w4の場合。

※これはフェルディナントのものだが、ローレンツも同様の発言をしている(同盟の未来は~)。
こちらには真面目な仕事人という一面が。(そういえばローレンツはキャラ紹介で根は真面目って言われていたような…)
タイプ4「個性的な人」

おそらくわかりやすい違いは「人と関わるか、人にあまり興味がないか」。

対リシテアはBまでしかない組み合わせですが、この発言といい「心にも思ってないことは言わないほうがいいよ」といいなかなか痛いところを突いてるなあと思う。

(※ドロテアがフェリクスに対して言ったもの)
4w5には自分が思うままに進む傾向があり、その傾向が強くなると人目を全く気にせず突っ走る存在になったりもします。
「4w3にはナンパ師しかいないのか?」と思ってしまうかもしれない。が、これについては半分正解で半分不正解。(ナンパに走りやすいタイプの4w3が二人、それ以外のタイプが0なのでそう見えるだけです。)
タイプ5「調べる人」

違いは創造力を使うか、分析するか。
「鷲獅子戦というイベントに対して、どのように考えているか」で比較するとわかりやすいと思います。


リシテアのセリフは6を持っているがゆえに飛び出したもの。
この節の散策でリシテアは「わざわざ行くの疲れるし迷惑」とか言っているんですが、自分は「見学でいい」とは言わないあたりに6が出てるなあと。
リシテアのセリフをベルナデッタが言うイメージは…おそらくないだろう(少なくとも、管理人にはない)。
タイプ6「忠実な人」

違いは「不安に対してどう立ち向かうか」。
6w5は一人で対処しようとします。

対する6w7は人に頼る傾向があります。

※アネットのセリフは撮影の都合で入り込んだものなので関係はない。支援値が上がっているところに注目。
(管理人の独り言。タイプ6の子供時代に欲しかったメッセージに「あなたは安全だ」というのがあってな…それをちょっといじると「あなたは大丈夫だ」になると思うんだが、どうかね?)
タイプ7「熱中する人」

違いは「人を優先するか、目的を優先するか」。(※風花雪月風に言うなら、目的は「野望」)
7w6は、一人でいることが嫌い。

一方の7w8は、わりと一人でも平気。というか、一人でも突っ走る。

冒頭のあれよろしくエーデルガルトに似ているかどうかで見分けられなくもなかったり。アネットはどっちかというとアッシュに近い印象を受ける。
(おまけ)

冒頭のあれ、「エーデルガルトに似ている」のわかりやすい答えを探してきた。管理人的に最もよく「エーデルガルトに似ている」のがわかるであろうセリフ。(人が「似てる」って言ってるセリフは山ほどあるんですが、ぱっとわかりやすいやつがなかなか見つからなくて苦労しました)
エーデルガルトと同じく人より目的に目が行っているがゆえにこのような発言が出てくるのだろう。
タイプ8「挑戦する人」

違いは「すぐ行動するか、まず用意してから行動するか」。
8w7はよく考えずに力を使おうとする傾向があります。

一方の8w9には、愛想よく接しながらも裏で人の品定めをする一面があります。

8w9は8w7と比べると用心深さがあります。(だが戦略的に考えるあたりは8共通と思われる。)
タイプ9「平和をもたらす人」

タイプ1同様怒りの出し方に違いがあるこのタイプ。
9w8はこんな感じで

9w1はこんな感じ。

ちょっとわかりにくいと思いますが9w1は「頑固になり、動かない」ことで怒りを表現する傾向があります。(9w8は怒りを出してでも平和を守ろうとする。)
次回予告
次回は「成長のレベル」を紹介します。
今回紹介したウィングと本能のサブタイプのが横のバリエーションだとすれば、成長のレベルは縦のバリエーションに当たります。
先に予告しておきますが、今までもたびたび出てきているifこと「ファイアーエムブレムif」の話題が多くなります。というのも、風花雪月だけでは説明しきれないからです。風花雪月には登場しないが、ifには登場している事象の説明をやりたい。
次回の記事は「ファイアーエムブレムif 暗夜王国」と「ファイアーエムブレムif インビジブルキングダム」をプレイ済みだとより理解できる内容になると思います。ちゃんと今まで通り入れ子にすることで未プレイへの配慮はするので未プレイの皆もご安心を。次回は「FE風花雪月で学ぶ9タイプ」ではなく「FE風花雪月とFEifで学ぶ9タイプ」状態になると思いますが、たぶん次回だけなんで許してください。