当ブログ「創作の国のかな」では9タイプ(エニアグラム)をメインにキャラクター判定を行い、作品を考察しております。
今回はファイアーエムブレムを例に、どんなことをやっているのかの説明を書いてみました。
※各タイプの特徴だとか歴史だとか詳しい話を知りたい人は書籍を読むことをおすすめします。
※「FE風花雪月で学ぶ9タイプ」をはじめました。風花雪月クリア済みの人はたぶんそっちを読んだほうがいいと思います。
そもそもエニアグラムって何だよ

もともとは、この図形のこと。
転じて、この図形をもとにした性格分析のこと。
就活生向け「自己分析ツール」の一つとして紹介されていることも多いので知らず知らずのうちにやったことがある、なんて人も多いかも…?
このブログでやってることをひとことでまとめると、「キャラの性格9つに分けて作品の傾向とかキャラの組み合わせ(このタイプはこのタイプと似てるとか)を考察してる」。
ファイアーエムブレムとエニアグラム
賛否両論なストーリーの出来は置いといてキャラクターの評価が全体的に高い(と管理人は感じている)のはキャラ付けがしっかりしているからだと考えています。一部を除きブレが少ない。
ただ、人数が多いからか、キャラかぶりが起きている部分はちょくちょく見受けられる。エニアグラム自体「人間は9つに分類できる」ことを前提に成り立ってる部分があるので仕方ないと言えば仕方ない。性別、ウィング、本能のサブタイプで全く同じキャラにはならないようにしている印象。
管理人は覚醒・if・風花雪月を判定してみたのだが、作中で「似ている」と言われているキャラが同じタイプだったりする。
無双で出張したときに同じタイプ同士に支援会話があったりする。(統合分裂の矢印でつながっていることも多い)
特にifの主要組について、成長のレベル(発達の諸段階)の動きが激しいキャラが多く、考察のしがいがあったりもする。
…とまぁこんな感じで、結構面白い。
各タイプの簡易説明
ここから先は各タイプがどんな感じかを見ていこうと思います。「だいたいこんなキャラが多いよ」って話が多め。
ついでに覚醒~Echoesの主要キャラから典型例をあげてみます。管理人の判定のため実際は違うタイプじゃねーかってことが起きている可能性があります。あくまで参考程度に。

さっきの図形に数字を振ったもの。タイプ1、タイプ2、といった感じで分けていきます。数字は大きいか小さいかだけで優劣はないです。どのタイプも同じです(このタイプは優秀とかそういうのはないです)。ただ、特徴が違うだけ。
タイプ1―改革する人
堅物。高潔で、正々堂々としている。自分には「なすべきこと」がある、使命があると感じていることが多い。
健全なときはタイプ8に似るためかタイプ8の横に置かれていることもしばしば…。
特にウィングが9のとき、「~すべき」「~ねばならない」という言い回しが頻繁に使われます。
ファザコンになりやすい傾向あり。ファザコンでなくとも父親が大きく影響している。
(あと、このタイプは自分に厳しいので人が許していても自分が許せない、なんてこともよく起こります。)
たまに完璧主義者と呼ばれることもあります。
ルキナ、マークス
タイプ2―助ける人
おせっかい。人の手助けを優先しすぎて自分の要求を無視したりすることが多いので、よく「自分も大切にして」と言われる。
人のことを愛するが、実は自分が愛されたいから人を愛しているタイプでもあります。
健全度が落ちると独占欲が強くなったりも。
ひとことでまとめるなら、「みんなのお母さん」。
フレデリク、カミラ
タイプ3―達成する人
成功することを望む。自分をよく見せるためには努力する一面も。
(貴族の別名がついているのは4w3のほうなのだが)タイプ3、特にウィングが4のタイプ3(3w4)のキャラは貴族などの特権階級に対して強いこだわりを持つことが多いです(よくいるのが身分差別を平然と行う悪役)。ウィングが4だと芸術に興味を持つこともしばしば。
自分をよく作ろうとするため、イメージが悪くなる行動を避けることが多い。二面性があり本当の自分を隠していることも。
自分が上の立場でいたいがためかよく裏切ります。タイプ3のキャラは何らかの形で一度は裏切りを経験していることが多いです。
味方キャラ…というよりは、悪役での登場のほうが多いかもしれません。
ティアモ、マクベス、ベルクト
タイプ4―個性的な人
気まぐれ。自分に正直に生きるが、感情のムラが激しい欠点も。
ウィング、本能のサブタイプによってかなり印象が変わります。
遊離タイプとかいうやや内向的なタイプに分類されるくせに外向的なキャラが結構いたりもします。
芸術家タイプとも呼ばれ芸術好きだったり才能があるキャラも多いです。
わりとどんな役割もこなせる万能型ですが扱い方がちょっと難しい気もします。ツンデレが多い、闇堕ちしやすいという謎の傾向もあり。
特定の人を理想化しやすい傾向も。
タクミ、セリカ
(タイプ4キャラのバリエーションについて詳しくはこちら)
タイプ5―調べる人
ずっと何かを考えてる人。孤立したり、引きこもったりしがち。観察力、洞察力が鋭い。
ステレオタイプイメージは引きこもっている学者だと思いますが、こちらも結構いろんなパターンのキャラがいます。
ものによっては直観を信じまくる人がこのタイプだったりすることも。
味方、敵どちらでもあまりやってることが変わらないので、味方のくせに敵に見えたりすることもよくある。
ルフレ、アクア、レオン
タイプ6―忠実な人
真面目。
忠実な人の名前通り主人公の従者から主人公まで。敵も味方もわりと何でもこなせます。
タイプ1同様ファザコンになりやすいタイプでもあります。どこかタイプ1に似た特徴がみられることも…。(タイプ1の次に堅物だと思う)
エムブレムにおいては主人公がこのタイプであることが多いです。マルスも多分ここ。
カムイ、アルム
タイプ7―熱中する人
ムードメーカー。多才で熱狂的。じっとしてることが苦手で、何でも首を突っ込もうとする。
ウィング、本能のサブタイプによって変わりますが言動が幼いキャラが多いです。また、一応思考センターに入るからか頭の回転が速い特徴も。
描写がしっかりしてる作品はこのタイプの不安の描写がうまいイメージがあります。
リズ、エリーゼ
タイプ8―挑戦する人
リーダー。自分が引っ張っていく。自分の人生は自分で決めたいと思ってるキャラが多い。独裁者になったり喧嘩っ早かったりする欠点も。
その特徴ゆえか主人公かラスボスが多い。
クロム、リョウマ
タイプ9―平和をもたらす人
のんびりしている。自己主張が少なめで、人に合わせる。あまり目立たない。健全度が少し落ちると、現状に甘んじ、どこかあきらめている。
癒し系キャラ、控えめなキャラが多いです。
…もっとも、16タイプの判定結果によってはかなりクセの強い9w1とかもいるんですけどね…。
サクラ
成長のレベル(発達の諸段階)
各タイプの説明がいつも当てはまるとは限りません。エニアグラムには成長のレベル(発達の諸段階)という尺度が存在します。
タイプ分けが横軸だとしたら、成長のレベルは縦軸。数字が小さければ小さいほど健全です。
キャラが困難を乗り越え成長すれば健全に近づく。逆にストレスを抱え解決することができなければレベルは落ちていく。
1~3を「健全な段階」、4~6を「通常の段階」、7~9を「不健全な段階」と呼ぶこともあります。
多くのキャラはたいていは4~6の通常の段階にいます。一番多いのはレべル5のキャラ。
とりあえずわからなければ「数字が大きければ大きいほどヤバい奴」と思っておけばいいです。
具体例として、if主要組(足りない部分は風花雪月から)で9段階を表現すると以下のような形になります。
- 透魔終章のカムイ
- 白夜・暗夜終章のカムイ
- 第二部のマリアンヌ
- 白夜・暗夜のアクア
- たいていのキャラ
- 第一部のマリアンヌ
- 白夜終盤のカミラ
- 暗夜23章までのタクミ
- 暗夜終章のタクミ
マリアンヌ、アクア以外の人たちは全員最初はレベル5だったりします。レベルの動きを見ていくと成長したなーとかストレスかかってるなーとかがなんとなくわかってきます。レベルがあまりにも低いとこいつ大丈夫かな?ってなったりもします。