デスとニーアの話―グラブル「アーカルムの転世」より

四年くらい前まできくうしだった管理人です。

アーカルムの転世がポシャったあとどうなったかちょっと気になってたのでフェイトエピソードだけ動画で視聴してきたんですよ。そしたらその不健全描写&元ネタ回収ぶりに感動しまして。

というわけで今回は「グラブルはだいぶ前に引退したけどアーカルムの行方気になってて動画で見てみたらフェイトエピソードが思ったよりいい出来だったのでちょっと書いてみた」記事となります。その第一弾として恋人&死神ことニーアを。アーカルムの転世、特にこのニーアにはかなり影響を受けており、他作品のタロット解釈にもちょっとアーカルム要素が入っている部分があるので取り上げてみることにしました。時間があれば全員分視聴予定。

※当記事にはグラブルのコラボシナリオで登場したレベルのペルソナ5ネタが含まれますので他作品ネタが苦手な方はご注意ください。

※元ネタ知ってる人は想像つくと思いますが不健全ネタ多めなので、暗い話が苦手な方はご注意ください。

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元ネタ簡易解説

アーカルムの転世は発表当初から言われていた通りタロットモチーフです。ちなみにウェイト版です。

ニーアとデスに該当するのは、ニーアが「Ⅵ 恋人」、デスが「ⅩⅢ 死神」。

ということになっていますが、なぜかニーア自身は死神の要素が強く、恋人の要素はあまり見られなかったりします。(逆にデスは恋人の要素が強い。)

管理人の独断と偏見で比率にするなら「ニーアは死神7:恋人3」「デスは死神4:恋人6」くらい。

ではまず、「恋人」から。

正位置:二者択一、運命的な恋

逆位置:中途半端、迷い、遊びの恋(男好き)

ニーア側で恋人っぽい要素は過去話で出てくるニーアの恋人関連。自分を受け入れてくれそうな人を探して、ダメなら実験台にして次の男を探す。それを繰り返していたあたりが恋人の逆位置っぽい。

逆に「二者択一」っぽさが出てくるのがデス側。

次に「死神」。資料によって意味が真逆にもなる解釈割れが激しいカードです。今回はよりニーアに近い「書籍版」を参考にします。

正位置:何かを終わらせる、再生

逆位置:過去にしがみつく、希望が見いだせない

ニーアの死神っぽさは性格設定と過去話。元は「恋人」…ということになっているんですが、ニーアをどんなキャラにするか、となったとき死神から考えたんじゃないかなってくらい。

デスの方で死神っぽいのはその能力、「死を与えると同時に再生することもできる」。死神の解釈は文字通りの死というのももちろんあるんですが、どちらかというと心の傷とその後の再生にスポットを当てることが多かったり。

星晶獣のデザインはだいたいもとになったタロットのモチーフが入っているんですが(例えばジャスティスなら「女性と天秤と剣」)、デスのデザインはガイコツが鎌持ってるイメージ…というよりは恋人っぽい感じ(ちょっと死神っぽいモチーフは入ってるけど)。別のものに例えるなら、コラボシナリオで名前だけ出てきたペルソナ5の高巻杏のペルソナ「カルメン」に近い感じ。

※カルメンのキャラデザに関してはペルソナ5公式サイト参照。(グラブルのコラボシナリオに出てこなかったので補足しておくと、高巻杏のアルカナは「恋愛(恋人)」です。)

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二者の共通点はこんなところですね。

どちらも終わりとはじまりを示している。(例えば終わりなら、恋人の場合は失恋、死神の場合は死)

ざっくりとではあるが、どちらも正位置は決断する、逆位置は決断しない(というよりは、決断できないという心の状態)と取ることが多い。

タイプ判定

9タイプ:4w5「ボヘミアン」

成長のレベル:レベル5付近→レベル6→レベル7→レベル8→レベル9

グラブルのフェイトエピソードの中で一二を争うレベルで「よくかけている」キャラです。ただ、成長のレベルを見ればすぐわかるように「かなり病んでいる」ので人は選ぶと思います。(「成長のレベル落ち」に関しては個人的にはスマホゲーだけじゃなく全カテゴリの「創作物のキャラ」の中でも「よくかけている方」に分類されるくらい。いちスマホゲーのシナリオとして置いておくにはもったいないレベルだと思う。)

フェイトエピソードやキャラ設定はヨコオタロウ氏の作風に近く、シノアリスに参戦できるレベルです。ニーアだけに。

9タイプ解説…の前に9タイプに関わる部分があるので公式プロフィールを取り上げておきます。

公式プロフィール等より

アーカルムの転世公式プロフィールはこちら。

GRANBLUE FANTASY|Cygames
体感せよ、ブラウザ最高峰のRPG。グランブルーファンタジー。

趣味と好き

趣味と好きはともにこのタイプのキャラによくみられるもの。

作家に限らず芸術家のタイプ4キャラは結構います。グラブルに出ているキャラだと、管理人がぱっと思い浮かぶのが十天衆のニオ、ペルソナ5の喜多川祐介あたり。

というわけで、十天衆ニオのような作家兼賢者のニーア、という未来もあったかもしれません。…健全であれば。

苦手

ニーアのプロフィールで一番注目したいのはここ。「苦手:拒絶」。

実は書籍にも拒絶に関する記述があったりします。ニーアの開始時の成長のレベル、レベル5の記述より。

人間関係で何か問題が起きれば、いつもきまって他者からの拒絶、自分自身についての最悪の怖れを確かめることに終わると感じる。

性格のタイプ―自己発見のためのエニアグラム タイプ4段階5「自己陶酔の夢追い人」

続いて、過去話終盤で到達するレベル8の記述より。グランと会ったときはたぶんこのレベルだったと思います。

彼らは、自分が人生ののけ者であり、いけにえの犠牲者であり、両親が自分にしたことと自分が自分自身にしたことのせいで果てしなく苦しむ、と信じ込む。自分を哀れであると感じ、すべての人から拒絶されて当然であると感じる。

性格のタイプ―自己発見のためのエニアグラム タイプ4段階8「感情で苦しんでいる人」

レベルが落ちると「自分は何もないから拒絶されて当たり前」といった感じに。ほぼずっと不健全状態なキャラなのでこっちの印象が強いかも。

奥義名

「トーテンタンツ」はドイツ語で「死の舞踏」。

アーカルムの転世のモチーフはウェイト版タロットですが、ここは時代を考慮しあえてマルセイユ版の「死神」を持ってきました。ガイコツが凱旋するというテーマは「死の舞踏」をモチーフとして描かれたものとよく似ています。ものによっては「死神」の絵柄が死の舞踏になっていることも。そんなわけで死の舞踏は一応元ネタのタロット「死神」とも関連のあるキーワード。

余談ですが、同じ元ネタが関わっているキャラとして十天衆の星屑双子がいます(ちなみにあっちの姉はフランス語)。

死の舞踏 (美術) - Wikipedia

詳しくはwikipediaで。

ニーアの旅路

せっかくなので話に一区切りがつくEP6までの流れを9タイプで見てみようと思います。以下暗い話だらけ&ネタバレに注意。

成長のレベルの動きの話

ざっくりとした成長のレベルまとめ

クーリエ生まれるまで:レベル5くらい

クーリエ生まれたあと:レベル6(ここからレベル落ちスタート)

恋人を始末するあたり:レベル7

家族を始末するあたり:レベル8

グランと出会うあたり:レベル8

グランに負けたあと:レベル9

加入時:レベル7~8くらい

だいたいこんな感じだと思います。(※上記は時系列順のため実際のEP順とは異なります)

EP3)囚われの話

EP3のナレーションから。

ニーアは頷きながらも、

クーリエに対し、恨みと嫉妬の籠った

目を向けるのだった。

ニーアフェイトエピソード EP3

家庭環境のせいで相手(というか比較対象)…まあここではクーリエかな…を意識せざるを得ない状態にされてたせいもありそう。「自分には何もないのに他人(ここではクーリエ)は自分が持ってないもの持ってるな、うらやましいな」という感じの囚われだけれど、このナレーションが出てくるときがまさにそれ。自分にないものを見せつけられた直後に出てくる。さらにこのあとも「クーリエなら」と比較されることが増えてくる。(このあたりですでにニーアのレベル落ちが起きてて、この段階でレベル6くらいにはなってる。)

仲間外れにされた(才能ないから見切りつけられたんじゃね的な話もあり)あたりでレベル7。捨てられる前の「クーリエいるからニーアはいらない」は根源的恐れに該当(「自分が存在している意味はない」的な感じ)。

「クーリエが使えないような魔法が使えれば自分はクーリエの代用品ではなくなるから親は自分を見てくれる」と考えれば根源的欲求に当たると考えられなくもない(ちなみに根源的欲求は「自分の生きてる意味を見つけたい」的なやつ)。

次のナレーションで「ニーアの心は壊れている」的な話が出てきますが、このあたりで不健全に突入したので正しいっちゃ正しい(ただ、今後の展開的にここでは「壊れ始めた」って言うべきかもしれない。本格的に不健全な状態に入っていくEP4からより壊れていくので)。心を壊した原因が何かって言われると…その、「家庭環境」としか言えなかったり。

EP3)家庭環境についての補足

家庭環境については書籍にちょっと記述があるので、引用。

自分では理解できない理由のために、両親は自分を拒絶したように、あるいは、少なくとも自分にあまり関心を持っていないように思えた。そこで、タイプ4は、自分には何か非常におかしなところがあるに違いない、子供にとって必要な養育上の配慮を両親がしてくれないのであるから、自分には何か欠陥がある、と感じた。その結果、彼らは自分自身に目を向けて、自分は何者なのかを見つけようとした。

性格のタイプ―自己発見のためのエニアグラム タイプ4の親への定位

自分では理解できない理由、というのが「才能ないからニーアには存在価値ないな」という親の考え方。関心持ってなかったのはある意味文字通り(特にクーリエ生まれたあとはわかりやすいかと)。

EP4)レベル7の欲求の話

「クーリエがいれば自分はいらない」→「クーリエができないことができれば自分を見てくれるのでは?」→「じゃあクーリエができないことやろう」。EP3から引き続きこれの繰り返し。

また書籍に関連する話があるので、引用。

自分がやったこと、あるいは、やり損ねたことが、自分に跳ね返ってくる。彼らはショックから、また、さらなる喪失から身を守ろうとして、自分自身の核となるものに突如として「渦巻き落ちる」。

性格のタイプ―自己発見のためのエニアグラム タイプ4段階7「疎外された鬱状態の人」

自分がやったことややり損ねたこと→魔法を覚えようとしたことやクーリエができたことができなかったこと。核となるもの→公式紹介セリフにも選ばれている「自分を認めてほしい」あたり。

レベル7、不健全な状態になってEP3から何が変わったか。ニーア本人の台詞にもあるように「手段を選ばなくなった」こと。

ここから人を実験台にして魔法を覚えようとする話が始まりますが、家庭環境の影響受けてるなと感じるのは彼氏(モブエルーンの立ち絵)が死体を見てニーアへの態度が一変するあたり。

親は自分を見捨てた、だから自分を認めてくれる親のようなすばらしい救世主を待ち望んでいる…という感じ。ただ、新しく出会った人は親みたいに自分を全部認めてくれるわけじゃない、で、結局「なんだ、自分のこと認めてくれないじゃん」。

まとめると、「親が認めてくれなかった→誰かに認めてほしい→認めてもらうためならそうじゃない人は始末してもいいや(今ここ)」。たどり着いてしまったのは不健全に入ったせい。

あと、「私を認めて」から「私を認めてくれない人は消す」になったのもたぶんこのあたり。本格的に出てくるのEP5だけど。

レベル7の欲求より「自分の感情を満たすために必要なものを指示してくれないものは、何であれ、誰であれ拒絶したい」(※サイト「かた-エニアグラム」より)。

自分を感情を満たすもの…まあここでは、「ニーアを認めてくれる人」あたりか。わかりやすく言いかえるなら、「ニーアを認めてくれない人は、誰であれ拒絶したい」。拒絶した結果が実験台行き…といったところか。

このあと父親に「お前狂ってるな」と言われますが、狂わせた人ってたぶんこの父親だと思うんだよな…。

EP5)2分裂の話

デスがまた結構狂ってるな、不健全っぽいな、と思いつつ…

EP4でのレべル8落ちに、さらに2分裂が加わります。

自分は十分長い間苦しんできたから、自分の必要を他者に満たしてもらう権利があると感じる。彼らの他者に対する激しい怒りは表に噴き出て、自分をみじめな状況に追いやった責任があると感じている人に物理的な攻撃を加えることもある。

性格のタイプ―自己発見のためのエニアグラム 分裂の方向―タイプ4はタイプ2へ動く

物理的な攻撃…まあここではデスによる制裁か。自分の必要が自分を認めてもらうこと、他者というのが家族(両親とクーリエ+使用人)。さっきのに少し書き足すなら、「親が認めてくれなかった→誰かに認めてほしい→認めてもらうためならそうじゃない人は始末してもいいや→そもそも親たち認めてくれなかったし自分にとって必要ないから始末していいや(今ここ)

あとこれは個人の推測なんですけど、書籍ではこのレベルあたりから「死に取りつかれる」という表現がたびたび出てくるようになるんですよね。まあ、文字通り死に取りつかれたわけですけど、このレベルでデスが出てくるのは何か意味があるのかなと思ってみたり。

【閲覧注意】EP6)レベル9に落ちた話

自分たちの新世界を否定したグラン一行(言ったのルリアだけどめんどくさいのでグラン一行と表記)。結果グランたちも「自分たちにとって必要ない人」…になると思いきや

誰からも認められず、さらに自分を認めてくれた存在であったデスが負けたことでついにレベル9へ。

自分たちには居場所がない、誰も認めてくれない。結果、ニーアはデスに頼み自ら死を望むことに。(事実上自分で人生を終わらせたことになる)

タイプ4の考え方からすれば、他者に愛と理解が欠けていたから、彼らは自分の生命を奪わなければならなかったのである。

性格のタイプ―自己発見のためのエニアグラム タイプ4段階9「自滅の人」

誰も自分を認めてくれない(し、愛してくれない)。自分たちの理想は誰も信じてくれないし理解してもらえない。存在価値のない自分なんかいらない。絶望した結果ああなった―といったあたり。

(詳しく説明すると内容がヤバくなるのでこのへんにしておきます)

感想

ニーアの成長のレベルの話としてはEP6で死を望んだあたりでいったん完結してるのでEP6までにしました。

引退以来久しぶりにグラブルのシナリオを見たもんだから、本当にグラブルのシナリオなのか目を疑った。グラブルのフェイトエピソードって全員が全員ここまで話が長いわけじゃないから、アーカルムの転世だからこそできたんだろうなとは思う。

管理人の昔やってたスマホゲーシリーズとしてシノアリスに続いてグラブルを取り上げてみたんですが、十天衆アーカルムあたりまでなら判定したうえでそこそこ語れると思います。というわけで気が向いたら十天衆の判定でもやってみようかなとか考えてます。

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アーカルムの転世
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かな

キャラクター性格診断と作品考察をメインに取り扱っています。なんだかんだでタイプ4のキャラの話をしているときが一番楽しい。
※画像はねんどろいどのカムイの写真です。

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